アマートフォンのアクセサリーの輸入卸販売をされているE社長がファクタリングの利用を決めた体験談です。
ファクタリング手数料は高かったですが、その後の取引でそれ以上の利益があがりました
私はスマートフォンアクセサリーの輸入・販売を行う会社を経営しており、従業員数は6名です。
年商は1億円規模で、主に中国で量産して国内の量販店やネットショップ等に卸売をしています。
人気の機種が新発売となる時は一気に販売が伸びるので嬉しいことではありますが、実は最も資金繰りに悩まされるタイミングでもあります。
スマホケースの発注単位は1度の発注で5万〜10万個に及びますが、入金があるのは早くても翌月末か翌々月末という支払いサイクルです。
一方で、発注先となる中国には後払いという習慣がほとんど無く、また現金しか信用されないという風潮があるため、納品時に即現金払いするしか選択肢がありません。
要するに、10万個仕入れるとしたら、その金額分を全額一括で納めないといけない上に、売上を回収できるのは最短でも翌月末となってしまうということです。
怖いことに、もし支払いを遅らせてしまったら、大幅に上乗せされることもあるので、そのような事態はなんとか避けなくてはいけません。
いつもならば、通常の資金繰りでカバーできるぐらいの金額ではあったのですが、ちょうど同時期に1番2番を争う人気のあるiPhone系とアンドロイド系の機種が両方ともリリースされたことに加えて、為替の影響で円の力が弱まっていた時だったので、新たに資金調達しなくては到底支払いができる状況ではありませんでした。
手数料のことを考えると銀行からの借り入れが手ごろですが、別事業で大きい融資の話を進めている最中だったので、信用機関に資金調達した事実が知られないで済むファクタリングの利用を決めました。
また、取引先の大手量販店にも当社の資金繰りについて不信感を与えないように2社間を選択したので、手数料は15%もかかってしまいましたが、3日という入金の速さはとても魅力でした。
ファクタリングによって急な追加注文と為替で損してしまった分の600万円を補う事ができたおかげで、なんとか無事に取引を終えることができました。
追加注文を断るという選択肢も無いわけではなかったのですが、当社は初期の段階からスマホアクセサリ業界で事業展開しているおかげで割と有利な立場だったので、なんとしてでも断りたくないという意地もありました。
結果的には手数料分引いても黒字になり、ファクタリング利用の後押しをしてくれた顧問の税理士さんには感謝をしています。
今回は上手にファクタリングを活用できていたと思います。
海外の取引先に信用してもらうためには、現金を持参しなくてはならず、支払い条件には前払いが必須となっている場合も多いです。
取引で予想される利益の期待値とファクタリング利用にかかる手数料を比較して十分に検討した上で利用しましょう。
以上、輸入卸販売業の資金繰りが改善できたケース…でした。
様々な業界のファクタリング成功事例がありますので、是非チェックしてみてください。
ファクタリング成功事例