不動産会社を経営されているJ社長の資金繰りについて体験を伺いました。
同業で資金繰りに悩んでいる方は参考にしてみてください。
ファクタリングは手数料が高い!なので、しっかりした「出口戦略」がある場合は利用してもよいでしょう
私は小規模の不動産会社を経営しています。
マンション5棟、アパート12棟を所有しており、メインの賃貸業は高い入居率のおかげで収入は安定しているのですが、軽い気持ちで手を出した売買仲介で危なく大損してしまうところでした。
経営難になったオーナーから工場の用地を破格で買い取れる案件があり、破格であったことと、既に売却先も見つかっていたので、好条件だと飛びつき安易に承諾したのが間違いでした。
予定していた買い手が金融機関からの融資に失敗したという理由で、直前になってキャンセルされてしまったのです。
用地のオーナーは倒産寸前で緊急を要していた事もあり、月末までに現金払いが可能であれば相場より300万円程安く売却してくれると提示してくれたので、なんとかして用地を押さえたい気持ちはあったものの、手元の運転資金だけでは1,000万円程足りない状況でした。
約1,800万円ある家賃収入から1,000万円分をファクタリングによって早期現金化できることを知りましたが、基本的には2社間の契約になるので、銀行金利と比べるとかなり割高な手数料になってしまうとのこと。
- 【マンション収入】
- 【アパート収入】
平均70,000円✕36部屋✕5棟=12,600,000円
平均50,000円✕10部屋✕12棟=6,000,000円
高額利用だったことと家賃収入は安定した債権だという理由から2社間ファクタリングの手数料は10%で済みましたが、1,000万円の調達に100万円ものコストを掛けることになります。
年利計算すると100%を超えるのか…なんてことを考えてしまって、初めての利用に正直迷いもありましたが、どうしても用地を押さえたかったので決断しました。
実際に3社間ファクタリングを利用するとなると、入居者一人ひとりと債権譲渡登記をしなくてはいけないので時間もかかるし、入居者の方々に不信感を持たれても困るので現実的ではありませんでした。
ファクタリング審査に必要な提出書類は、直近1年の家賃振込状況を証明するための通帳と会社登記簿のみで、利用用途を聞かれた程度で審査は2日で完了しました。
翌週月曜日には口座に着金され想像以上の速さには驚きでした。
さらに幸運な事に、買い取りした用地は早々に売却先が決まり、ファクタリングにかかった手数料の100万円を差し引いても250万円の利益が得る事ができたので、ファクタリングを利用して大満足の結果となりました。
今回のように短期間で収益化できる確実性が高い場合は、綿密に出口戦略を立てた上でファクタリングを利用するのであれば、手数料の事を加味しても好条件の取引になるのだと勉強になりました。
逆に安易に利用してしまうと自分の首を絞めかねないということも強く認識しておく必要があると感じました。
今回は土地買収のような突発的な資金難に対応するということで、賢くファクタリングを利用できていたと思います。
資金繰りがマイナスの状態が長期化する場合に、給料支払いやローン返済のためにファクタリングに頼ってしまうと、後々取り返しのつかない事態を招く可能性もあります。
以上、不動産会社の資金繰りが改善できたケース…でした。
様々な業界のファクタリング成功事例がありますので、是非チェックしてみてください。