インターネット通販の会社を経営されているM社長の資金繰りについて体験を伺いました。
同業で資金繰りに悩んでいる方は参考にしてみてください。
クレジットカード会社の売掛金の早期売却で資金繰りの改善ができました
私は、創業2年目のベンチャー企業を経営しており、インターネット通販業を行っています。
インターネット通販業の基本戦略としては、最初は「無料おためし」「初回ワンコイン」などで注目を集めて商品を購入してもらいます。
その後、多くの顧客に定期購入をしていただけるようになると、月々の収益も安定しますし、低い原価なので利益も多くなる仕組みです。
しかし、マイナス面としては販売するにあたって、商品開発費用や発送費、広告宣伝費などのコストも決して安くないということも挙げられます。
また、基本的に顧客の決済方法はクレジットカードが多いため、顧客の決済と売り手への入金に1~2ヶ月のタイムラグが発生してしまいます。
さらに、初回無料などのキャンペーンを行うことによって、キャッシュフローが1カ月ほど遅れてしまいます。
インターネット通販業のビジネススキーム上、仕方のないことではありますが、新規の顧客に商品を購入していただいても、初めての入金は3~4ヶ月後になってしまうのです。
インターネット通販業は軌道にのると魅力的なビジネスとも言えますが、参入したての小さなベンチャーにとっては、資金繰りに悩まされることが多いのも事実です。
当社では、商品の魅力や初期の広告投資により、2ヶ月目には1000個/月のペースで購入していただけるようになっていました。
SNSなどでも多くの好評をいただけたおかげで、3ヶ月目からは広告予算を3倍に増やすことができたのです。
広告の幅を広げることによってより多くの顧客に商品を知っていただき、売上も好調になってきたところだったのですが、懸念していた入金までのタイムラグがネックとなってしまったのです。
手持ちの資金がどんどん減って広告費が足りなくなってしまい、キャッシュフローが回らなくなる手前にまで陥ってしまいました。
資金調達のため銀行や国金に相談をしましたが、社歴が浅いことや、融資審査に時間がかかってしまうこと等の理由から選択できる状況でもなかったのです。
頭を悩ませていましたが、クレジットカード決済代行会社にプールしている売上が売掛金とみなされるので、ファクタリングの利用が可能だということを知りました。
最大で2ヶ月の入金の前倒しが可能だったのですぐに500万円をファクタリングすることにしました。
さらに、クレジット決済代行会社には3社間ファクタリングの利用を承諾してもらえたので、4%の手数料で済んだことはとても助かりました。
嬉しいことに、ファクタリングを利用することによって、計画通りに広告戦略を実施できたので、新規顧客数を前月比で+65%という素晴らしい成果を残す事ができたのです。
翌月からは初月の顧客が2カ月目以降に入るので継続的に収入を得ることができ、資金繰りも改善できています。
この度は、将来の利益をしっかりと予測できている上で、広告の為にファクタリングを上手に利用できた成功例だと思います。
また、3社間ファクタリングで契約できたので、手数料を4%に抑えることができましたが、ファクタリング会社を通さなくても、決済代行会社に手数料を払えば、前倒しで支払いサービスを行っている決済代行会社もあります。
両社の手数料を比べて選択しましょう。
キャッシングや法人カードローンは思わぬ落とし穴が大きいので、あまりオススメできません。
利用する場合は十分に検討して安易に考えないようにしてください。銀行からの融資審査において、キャッシング履歴を見られて決して良い印象は与えられませんので、気を付けてください。
以上、ネット通販業の資金繰りが改善できたケース…でした。
様々な業界のファクタリング成功事例がありますので、是非チェックしてみてください。