資金繰りの状況を把握しておくことは経営者にとって最も重要な仕事です
営業一辺倒の社長だと、「資金繰りなんて経理に任せとけばOK」と思われてる方もいらっしゃいます。
確かに、オーナー社長の場合、株主への説明も不要で「儲けていれば問題ない」のですが、売上はあくまでも単なる数字でもあります。
当たり前ですが、その後にちゃんと請求して、しっかり入金された時点で初めて現金収入ということです。
もしも、自社の売上を大きく依存している大口取引先が突然倒産した場合は、立ちいかなくなる可能性もあります。
そのようなことの無いように、日ごろから資金繰りを把握しておき、売上比率の大きな取引先の与信管理を行いつつ、売上比率の分散ができるように営業活動を進めることも重要です。
当記事では中小企業や個人事業主が使いやすいフォーマットの資金繰り表を5つまとめていますので、自社にとって使いやすいものを選んでみてください。
肥後銀行 「資金繰り表簡易作成ツール」
肥後銀行が提供している資金繰り表はExcelで現金出納帳として使うことができる便利なものです。
月初の現預金残高、営業製入出金(入金)、営業製入出金(出金)、借入金(調達)、借入金(運用)、月末現預金残高を入力して、実際の現金の動きを見やすく管理できます。
どちらかというと1名~数名程度の会社や個人事業主向けの資金繰り表といえます。
日本政策金融公庫の資金繰り表
政府系の日本政策金融公庫が用意している資金繰り表です。簡易版と詳細版があり、簡易版の方が上記の肥後銀行のものとほぼ同じようなシンプルな資金繰り表です。詳細版の方が、よく税理士が使用しているようなフォーマットのものです。
簡易版は1名~数名規模の会社や個人事業主向け、詳細版は数十名程度の企業向けのものとなります。
日本政策金融公庫 資金繰り表(簡易版) ※作成手順と記載例はこちら
日本政策金融公庫 資金繰り表(詳細版) ※作成手順と記載例はこちら
宮崎銀行の資金繰り表
宮崎銀行が提供している資金繰り表です。
簡易版資金繰り表から1年~6か月~4か月という風にそれぞれの期間での資金繰り表が用意されています。
そしてなによりも、月中の資金繰り表があるのが便利です。
月中資金繰り表
小規模の企業や個人事業主の場合、一つの売上のインパクトが大きい場合がありますので、月中にどのような資金の動きがあるか常にチェックしておくことはとても大事です。
そんな方には便利な資金繰り表です。
経理プラスの資金繰り表
株式会社ラクスが運営元の経理プラスが提供している資金繰り表です。
Excelで見やすく余計な項目もないので、非常に使いやすいフォーマットとなっています。
資金繰りなんて全くわからないという方でも直観的にわかると思います。
規模としては個人事業主や中小規模の会社向けの資金繰り表です。
BIZOCEANの資金繰り表
株式会社ビズオーシャンが運営元のBIZOCEANが提供している資金繰り表です。
月次と年次のフォーマットがあり、両方の使用を推奨しています。こちらも使いやすいフォーマットでストレスなく使うことができるでしょう。
但し、資金繰り表のフォーマットをダウンロードするには同サイトへの無料会員登録が必要です。
BIZOCEAN 資金繰り表(月次)
BIZOCEAN 資金繰り表(年次)
以上、個人事業主や中小企業が使いやすい資金繰り表フォーマット【厳選5】…でした。