「小さなビジネスを始めたいけれども、開業資金が足りない。」
「安心して融資を受けられるところを知りたい。」
そのように悩んでいる方はいませんか?
私は30代の女性ですが、小さな子ども服を売るお店を目指している1人。
手持ちの資金がおぼつかなくて、信用保証協会のドアをたたきました。
今回はその体験談を赤裸々にお伝えしたいと思うので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
小さなころからの夢は、子ども服のお店
30代、幼稚園の子どもがいるママです。
20代のころから可愛いもの・おしゃれなものが大好きで、特に海外メーカーが作ったオシャレな造りの子ども服に一目おいていました。
ボタンの色や色の合わせ方が、日本にはない海外製の子ども服。
ネットで見かけるたびに「いつか、こういうオシャレな子ども服を売るお店を持ちたい」と思っていました。
たまたま市の講演会で目にしたのが「夢は何歳でも叶えられる」という女性起業家の方のお話。
不安があっても一歩飛び出すことで、何にだってチャレンジできるという前向きな内容でした。
そのころ子育てと家庭の雑用だけで終わりたくないと常日ごろから思っていた私。
迷っていた背中を押してもらい「よし、やってみよう」とポジティブに決断することができました。
大手メガバンクを訪れるも、審査落ち
「今までにない、素敵な子ども服のお店をもちたい」と思った私は、翌週駅前にあるひとつの大手メガバンクを訪れました。
誰もが知っている銀行の方が、カッコいいし安定していると考えていたのです。
融資をしてほしい…と窓口の女性に伝えると、個室タイプになっているブースに案内されました。
30代後半とおぼしき男性行員があらわれて「どういったご内容でしょうか?」と私のビジネスについて聞いてきました。
事業計画書があれば見せて欲しいといわれました。
具体的な事業計画書をきちんと作成せず訪れた私は、やや高圧的な行員の態度に圧倒されるばかり…。
手に汗をにぎるとはこのことで、何を話したのか詳細に覚えていません。
行員の方はこうした面談に手慣れている感じで「私の現在の収入・過去のキャリア・おおまかな預貯金の額・夫の収入・家族構成」についても聞いてきました。
銀行の融資が初めてだった私は「え?こんなプライベートな事まで聞かれるの?」と赤面。
恥ずかしいやら、帰りたいやらで申込書に記載するのがやっとでした。
数週間後に申し込みをおこなった銀行から封書が届き「残念ながら諸条件に該当せず、今回は融資を見送らせていただきました」と融資が下りなかったコメントが書かれていました。
その後思いつくかぎりのメガバンクを訪れ同じように融資を申し込みましたが否決。
何やら自分の全人格を否定されたようで、悔しくとても恥ずかしかったです。
開業資金が欲しくて、東京都の信用保証協会を利用
その後融資難民におちいった私は、困り果てて学生時代の先輩にLINEで相談をおこないました。
学生時代の先輩は、実家近くでカフェをオープンさせたやり手の女性。
恥ずかしい気持ちとプライドは横に置いておき「どうやって資金を調達したのですか?」と聞いてみました。
そのとき先輩から教えてもらったのが、信用保証協会というところです。
信用保証協会に申し込みをおこなっておくと、銀行の融資が借り入れしやすくなったり、事業計画の書き方を教えてもらったり、収支計画を一緒に考えてくれたり…色々メリットがあるとのこと。
窓口は金融機関でおこなっているので、近くの銀行に相談しに行ってみれば?とアドバイスしてくれました。
地方銀行にて、申し込みスタート
メガバンクに愛想をつかされた私は、やや規模の小さい地方銀行を訪れました。
信用保証協会の名前を出すと「ああ、コレですね…」と慣れた手つきで20代くらいの女性行員の方が書類を出してきてくれました。
書き方がよく分からなかったので、その場で行員さんにチェックしてもらいながら記入・必要なところに捺印をおこないました。
信用保証協会からの返事は数週間かかるとのことだったので、待っている間はかなりドキドキしました。
今度こそ…という思いと、またフラれるのではないか…との二重の思いが交錯しました。
ドキドキの結果はいかに…?
数週間のあと小さなハガキが我が家に送られてきました。
祈るような気持ちで、ノリ付けされた箇所をピラっと開けていくと、結果的には審査に落ちてしまった内容…。
詳細は分かりませんが、とにかくガッカリしました。
アドバイスしてくれた先輩に、顔が立たないと思いました。
審査に落ちた要因とは?
その時は何も考えられなかった私でしたが、冷静に考えると以下の3つが主な要因ではないかと思いました。
- 自己資金がほぼゼロに近かったこと
- 融資の額が1千万円を超えていたこと
- 夫が派遣社員であり、家庭の収入が安定していなかったこと
私はオシャレな個人店の開業資金なら、銀行や信用保証協会は融資にかなりの確率でゴーサインを出してくれるだろう…とタカを括っていたのですが現実的には、そんな簡単なハナシではなかったようです。
女性の開業がもてはやされる時代ですが、やはり銀行や信用保証協会の信頼をゲットするためには、それなりの努力が必要なのだな…とも感じました。
もし同じように資金調達のための融資を考えている方がいれば、申し込みの前に入念な事前準備をおこなっておくことがオススメです。
将来性のある事業計画書・自己資金は、やはり持っておくに越したことはないと思います。
以上、信用保証協会の融資はカンタン?女性プチ起業家の体験談…でした。