リスケ交渉をする場合、必ず事前に銀行の考えていることを先読みしましょう。そもそもリスケを銀行はやりたくないのですから。ではなぜ銀行はリスケをやりたくないのでしょうか?銀行側の本音は2つあります。
【リスケを嫌がる理由 その1】銀行担当者の実績にならないから!
銀行の人事評価制度は加点で行われており、リスケを受けることは担当者自身の実績にならないからです。
極端な話、銀行担当者の中には、担当している融資先企業の業績がどんなに悪くなったとしても、まったく気にしない人もいます。それは自分の給料には何ら影響しないからです。それと同じようにリスケを受けたとしても、自分の給料が上がるわけではないからです。リスケ交渉でリソースを割くくらいならば、もっと優良な企業と新規の融資取引をした方が自分の実績になるので、そちらの方にリソースをかけたいのが銀行担当者の本音です。
【リスケを嫌がる理由 その2】自己資本が棄損するから!
銀行がリスケを嫌がるもう一つの理由は、自己資本が棄損する可能性が高まるからです。銀行には融資先企業毎の自己査定ランクがあります。それが下がると不良債権の積み増しが増えるからです。すなわち銀行は「貸し倒れ引当金」として銀行の利益から取り崩さなければならなくなります。
この利益を取り崩すということは自己資本比率が下がるということですので、最悪の場合銀行業務が継続できなくなります。ちなみに、貸し倒れ引当金とは利益を使わないでプールしておくことです。銀行ごとの自己査定ランクにもよりますが、以下のように引当金をプールしなければなりません。
銀行の自己査定ランク毎のプールしなくてはいけない貸倒引当金(例)
・要注意先の場合 5%
・要管理先の場合 15%
・破綻懸念先の場合 70%
分かりやすい例としては、5000万円を融資していた企業がリスケをしてきて、もしその企業が破綻懸念先のランクの場合、3500万円をプールしなければなりません。銀行からしたら、この3500万円を他の企業に融資して利息を儲けたいのに、プールしなければならないわけです。
上記の銀行がリスケ交渉を受けたくないという理由をしっかり理解した上で、リスケ交渉に臨みましょう。
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尚、リスケをすることは「資金の出」をとめるということですが、500万円から1000万円程度の資金確保さえできれば資金繰りが改善できるようなら「入りのお金を増やす」ことも別の方法の一つです。その場合、スピーディに資金調達できるビジネスローンで一時的に資金手当てすることも検討しましょう。
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事業者向けローンの最大手・AGビジネスサポートの特徴
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