「フリーランスとして独立したけれど、設備を整えるために資金が欲しい」
「開業して間もない為に、銀行から融資を受けられるか不安。」
このようにお悩みの方は多いのではないでしょうか?
私は、4年前にフリーランスとして独立した30代女性のWEBデザイナーです。
お恥ずかしいお話ですが、それまでWEB系の会社に勤めていましたが、ボーナスもなく安月給で働いていた為、ほとんど開業資金がないまま独立しました。
私は、父親の勧めで愛媛県の商工会議所に入会したのですが、そこで低金利で融資を受けられる日本政策金融公庫の融資制度の事を知ったのです。
ここでは、日本政策金融公庫への融資の申し込みから借り入れまでの私自身の体験談をご紹介します。
これから日本政策金融公庫の融資を受けたいと考えている方は、参考にしてみてください。
目次
子供の頃からの夢であるフリーランスに
私の父親は自営業だったので、私も「将来は、お父さんのように独立したい。」と小さい頃から考えていました。
20代半ばでWEBデザイナーの仕事を始めて、30歳になる前にフリーランスになる事を決意しました。
WEBデザイナーの仕事は楽しかったのですが、当時、勤めていた会社は残業が多く職場環境が良いとは言えない状態でしたので、思い切って会社を辞めて独立しました。
開業して約1年で日本政策金融公庫へ融資を申し込む
私が、融資を申し込んだのは日本政策金融公庫の融資制度「マルケイ資金融資」です。
この制度は、商工会議所の経営指導を6ヶ月以上受けており、1年以上開業実績があれば申し込みができるものでした。
私は、当時、車を持っていませんでした。仕事で取材や打ち合わせなどで遠出が増えてきており公共機関でのアクセスは、そろそろ厳しかったので車の購入を検討していました。
また、仕事量が増えて外注に仕事を頼む事も多くなり支払いも増えてきた為、運転資金があれば助かると思い、開業から丁度1年でこの融資制度に申し込む事を決意しました。
質問攻めに合って尻込みする
融資を受けるのは、当然の事ながら初めての事です。
「1年間開業実績があるものの、たった1年の実績で本当に融資が受けられるのだろうか?」
そんな不安を抱えながら商工会議所に相談に行きました。
日本政策金融公庫の融資を受けるにあたっては商工会議所の方が、一緒になって進めてくれます。
実際に、融資の相談をした際には私の仕事内容についてだけでなく、家庭の事情についても聞かれた為、正直言うと、お腹がキリキリするほどストレスを感じていました。
例えば、以下のようなやり取りがありました。
「もし、何らかの理由で返済が厳しくなったら、実家に帰って家賃を浮かすことはできますか?」
私が、実家には戻れない旨を伝えると、
「どうして、実家に戻れないのですか?」
などと、かなりプライベートな所まで質問されました。
その後、実家に戻れない事に納得はしてもらいましたが、
「実家に戻れないなら、返済が厳しくなった時にどう対応していくんですか?」
とさらに、質問されて問い詰められているような気分になりました。
結果的に、
「どうしても返済が厳しくなったら、私は外でアルバイトする事も可能なので、アルバイトをして返済します。」
という結論で納得いただきました。
今考えると融資をしてもらう上で、返済が厳しくなった時の対応について聞かれるのは当たり前だと思うのですが、当時は知識も経験もほとんどない状態でしたので、その日は落ち込んでしまって帰路につきました。
何百万円も借りられる訳ではない
その後、相談に何度か商工会議所に足を運び、希望の融資金額について話し合う事になりました。
私は当初150万円ほどの融資を希望していましたが、担当者の方は私の実績や担保などを考慮して、これくらいの金額なら日本政策金融公庫から融資を受けられるだろうと言う事で、80万円で融資をお願いする事になりました。
融資を申し込むにあたって、私の場合は80万円でお願いしましたが、融資金額の内訳についても詳しく聞かれました。
内訳としては50万円を車の購入費として、30万円を運用資金として申請を行いました。
ドキドキの訪問調査
融資を受けるにあたっては、商工会議所からの推薦が必要ですので融資をするに値するかどうか調査するために担当者が事務所に訪問しに来ます。
私の場合は、2名の男性が私の事務所兼、自宅に訪問してくださいました。
正直、内心はどうすればいいのかドキドキしていましたが、私の仕事の内容を実際に見せたり、指定された資料などを調査されていました。
推薦を受けられる事になり融資の申し込みへ
訪問調査から数日後に、商工会議所から電話があり推薦を受けられる事になり、日本政策金融公庫へ融資を申し込みますと言う連絡がありました。
正直、もうダメだと思っていたので、一先ず安心しましたが本番はこれからです。
審査結果は果たして?
申し込みから約10日ほど経った頃、日本政策金融公庫から融資可能の連絡が郵送でありました!
融資を申し込む場合には、同封の必要書類に記入して返送を行います。その後、必要書類を返送して後日、融資が無事に私の通帳に振り込まれました。
私が融資を受けられたのは、やはり商工会議所の担当者の方が冷静に私の状態を判断してくれて、「事業が傾いた時にどう対処する事で返済していくのか?」をハッキリとさせた上で、現状で受けられるであろう金額を提示して下さった事が大きかったと思います。
融資が初めてでも大丈夫!
私は、融資を受けるのが初めてでしたが商工会議所の担当者の方のサポートもあり無事に融資を受けることができました。
私のような開業間もない初心者のような状態でも手順をしっかりと踏んでいけば対応できました。
日本政策金融公庫の金利は、他と比べても極めて低金利です。
もし、融資を希望している場合には1度、日本政策金融公庫の融資にチャレンジされる事をお勧めします。
以上、30代WEBデザイナーの私が日本政策金融公庫から融資を受けられた理由とは?…でした。