当時新入社員として入社した会社は、規模の大きな会社ではありませんでしたが、優しい女社長を中心にアットホームな雰囲気があるとても素敵な会社でした。

社長はご年配でしたがいつも煌びやかな服に身を包み、しっかりと化粧をしていて、若々しくて憧れていました。

まだ何もできない新人なりに、できることを聞いて、精一杯頑張っていました。

倒産するなんて想像もしていなかったですし、今でも信じられないほどです。

ある日、普段通りに出社をしました。

会社の雰囲気もいつも通りで、何もおかしいところは感じませんでした。

そのまま定時まで仕事をし、帰ろうとしたところ全社員が社長に呼び出されました。

そこで、倒産の事実を伝えられたんです。

わたしはもちろん驚きましたが、上司陣も驚いていた様子で、もしかしたら社長以外はこの事実を知らなかったのではないでしょうか。

そんな素振りも見せていなかったので、ショックが大きかったです。

これからどうしていけばいいのか、折角就職できたのにすぐにまた就職活動をしなければいけないのか、悩みの種は尽きませんでした。

すぐにわたしは職を失うこととなりましたが、幸いにもすぐに就職先は決まりました。

もう体験したくない出来事で、忘れられない出来事となったと思います。